田植機の株間とは・・・
田植機で株間を設定するということは、1坪に植える株数のことを指します。つまり、田植機を60株に設定するということは、1坪に60株を植えるということになります。
田植機の1条毎の間隔は通常30cmと決まっているので、株数を変えると株間が変わることになります。
株間とは、田植機の進行方向の株ごとの間隔ということになります。
植付け株数と株間の関係
植付け株数を増やすと株間は狭くなり、逆に株数を減らすと株間は広がります。以下の表が代表的な株数に設定した時の株間になります。
株数(株/3.3㎡) | 80 | 70 | 60 | 50 | 37 |
株間(cm) | 14 | 16 | 18 | 21 | 30 |
一反あたりに必要な苗箱の枚数
株間をいくつに設定するかによって、一枚の田んぼに必要な苗の枚数が変わります。以下の表が代表的な株間に設定した時の、田んぼ一反あたりに必要な苗の枚数になります。(稲作で良く使われる面積の換算についてはコチラの記事)
横送り回数 | 植付け株数 | ||||
37株/坪 | 50株/坪 | 60株/坪 | 70株/坪 | 80株/坪 | |
20回 | 15箱 | 22箱 | 26箱 | 30箱 | 33箱 |
26回 | 10箱 | 14箱 | 16箱 | 18箱 | 21箱 |
30回 | 8箱 | 11箱 | 14箱 | 16箱 | 18箱 |
株間を大きくすれば、間隔が空きますので使用する苗の枚数は少なくなります。逆に株間を小さくすれば、苗の枚数を余計に使います。適切な株間というのは、品種、気候、肥料、土地の条件など様々な要因に左右されます。疎植栽培というのは株間を空けて植えることで、苗の枚数を減らす、また株間を十分に設けることで風通しと日当たりが良く、健全な苗を育てるということですが、これにはメリット・デメリットがあります。
近年登場した密苗栽培というのは、そこからさらに踏み込んだ低コスト技術であります。