ロータリー耕耘の永遠の課題。田んぼの畦際の処理。
ロータリー作業、特に田んぼの中でどうしても耕せないのが畦際です。
ロータリーのチェーンケースが張り出しているため、あぜの際の部分までロータリーの爪を寄せきれません。特にコンクリート畦畔ではロータリーの破損、コンクリートを壊してしまう恐れがあるため、残耕が多く残ってしまいます。
ロータリー耕では、田んぼの畔際の処理がいつも問題になります。
畦際の残耕を処理してくれる前処理ディスク
そんなロータリーで耕せない畦際を処理してくれるのがサンヨウ農進の前処理ディスクです。
ロータリー前側に付けたディスクが畦際の土を内側に寄せてくれます。
内側に寄せられた土はロータリーの爪で砕土されます。
作業風景はこちら。
ディスクはちょうど畦に触れるぐらいにトラクタで近づけます。
ディスクによって掻きとられた畦際の草と土がロータリーの爪に流れこまれて処理されています。
チェーンケースがあるせいでロータリーが寄りきれない畔際の耕耘残しを処理してくれるのが前処理ディスクです。
ロータリー前側に装着することで枕地の耕耘残しが減ります。
サンヨウ農進の前処理ディスクのすぐれた点はロータリー前側にディスクが装着されていることです。
典型的な畦際処理機はスキが後ろ方向に張り出していたため、スキを付けた状態では枕地を大きく空ける必要がありました。矢印部分が枕地まで寄れない幅です。また、取り外すのも労力の必要な作業です。
前処理ディスクはロータリーの本体の前側に付くため、枕地ではロータリーリヤカバーをギリギリまでバックして作業が可能です。
とてもコンパクトな収納状態。
前処理ディスクのもう一つの優れたポイントは、ディスクの収納位置がロータリー内側に納まることです。
現在、作業機付きトラクタの公道走行の法令で、幅1.7m以上の作業機をつける場合には大型特殊自動車免許の取得と灯火器類が必要になります。この前処理ディスクは収納位置がロータリー内側になりますので、ディスク装着による法令違反の心配がありません。大型特殊自動車免許をお持ちでない30馬力以下のトラクタのお使いの方にオススメのポイントです。
どのロータリーにも装着可能というわけではない。
ロータリーのシャフトチューブに取り付けているため、すべてのロータリーにつけられるわけではありません。農機具の販売店さんに聞いてみましょう。