PTOジョイントシャフトとは
トラクタ側PTOシャフトと作業機側のPIC軸(入力軸)を接続するシャフトのことです。
エンジンからの回転を作業機側へ動力伝達するのに用いられます。
PTOシャフトには主な形状として2種類有ります。
PTOシャフトの種類
普通ジョイント
シャフトの前の後ろのそれぞれに間節があり、シャフトがスプライン状になっており伸縮できるようになっています。この構造により3点リンクの上下運動に合わせてトラクタと作業機を距離と角度が変わった時でも、トラクタの動力が作業機に伝えられるようになっています。
取り付けの注意点としては、トップリンクはトラクタ側はブラケットは最上段、作業機側は最下段が基本とされています。
これを守らないと作業機が上昇した際に間接の曲がり角度に無理がかかり、ジョイントが回転した際にシャーシャー音が発生するジョイント鳴りを起こす危険があります。
ジョイントの適正な姿勢は、作業機が作業状態に位置にある時、PTOジョイントとトラクタPTOシャフトが平行になるのが良いとされています。
この作業姿勢を調整するにはトップリンクの長さを調整します。
広角ジョイント
トラクタ側の間節を一つ増やすことで角度が付いた際でも関節部分の負担を減らし、普通ジョイントよりも無理なく関節を折れるジョイントです。
広角ジョイントのトップリンク取付位置はトラクタ側のブラケットは最下段、作業機側のブラケットは最上段です。
普通ジョイントよりも広角に関節が折れることで作業機の高さも確保でき、様々なリフト位置でも動力伝達性に優れます。
ジョイント鳴きした際には普通ジョイントと同様、トップリンクの長さ調整が必要です。
ジョイント装着の注意点
長いジョイントを無理やり装着しない。
PTO軸と作業機PIC軸(入力軸)が水平の時にジョイントは最圧縮の状態となります。
これより長いジョイントを無理やり入れるとジョイント折れになります。
ジョイントのかみ合いは最低でも8センチ以上を確保する。
かみ合いが少ないとジョイント抜け、スプライン舐めにつながります。