慣行栽培をするのか有機栽培をするのか

2014年1月8日水曜日

就農をイメージしてみよう

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慣行栽培(農薬や化成肥料を使った栽培方法)をするのか、有機栽培をするのかで農家の経営というのは大きく変わります。
実際に自分がどのような農場を作ってみたいのかイメージしてみましょう。

慣行栽培と有機栽培はどちらが儲かる?

農林水産省の調査によれば、有機栽培の方が慣行栽培に比べて反収(1反あたりの収量)、粗利益、販売価格が10倍以上は儲かるという結果が出ています。


収入の面を考えれば、有機栽培というふうになりますが、当然物事はうまくいかないものなのです。



不安定な有機農業と確立された技術のある慣行農法

近年、農薬の残留問題や冷凍食品の農薬混入などの問題がありメディアなどでも無農薬や有機農法が取り上げられたりもしますが、有機農法についてはまだまだ技術的に不安定なところもあります。プロの農家の間でも、一致した意見というものは見られませんし、農業は予測不可能な自然現象に左右されるものですから、今後とも有機農法の技術が確立することはないのかもしれません。
一方、慣行農法は戦後の農薬、機械化の流れのなか確立されてきた技術があります。
JAや自治体の普及員が指導してくれる一般的な農法というのは慣行農業になります。
農薬や機械の投入により大幅な労力削減、自動化で農家の経営を可能にしてきたのが慣行農法であるわけです。
完全な無農薬の有機農業で経営を維持している農家は全体で1.5%ほどしか存在しないとまで言われています。

それでもこれからは有機農業の時代?

慣行農法の方が安定しているとはいいましても、有機農法にももちろんメリットはあります。
完全な無農薬とはいかないまでも、ある程度農薬の使用を抑えられればそれだけでも付加価値になりますし、取引先も増えます。
今では農協出荷でも、減農薬で作られたものは高く取引するといったところもあります。
直売所やネット販売などでは減農薬というのはもうあたりまえとなってきています。

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