トラクターの特殊3点リンクとワンタッチヒッチについて

2022年2月20日日曜日

農業機械

t f B! P L

特殊3点リンクとは

トップリンクを短く保ち、通常よりもトラクタと作業機を近づけて装着する方式。 

作業機が上昇した時にしり上がりに高く持ち上がるため、旋回時にロータリーがアゼに接触しづらい、水田から出る際にトラクタが後傾になった時にロータリーが地面に接触しづらいなどの利点があります。

水田作業の多い日本で独自に開発されたトラクタと作業機の装着方式です。

トップリンクは片側ターンバックルとなっているため作業姿勢の調整は不可能。

例えば、ブロードキャスター(肥料散布機)のように散布機の高さを一定に保つのにトップリンクの長さを変えて調整することはできません。



特殊オートヒッチ規格について

特殊3点リンクに適用したワンタッチヒッチ規格は日農工にて定めらてます。

標準オートヒッチに対して、特殊オートヒッチと呼ばれます。

トラクタメーカーによって規格が異なります。

各メーカーの主な採用方式は次の表のとおりです。


クボタ社には一部トラクタでA-1形を採用しているものもあります。

人気記事

  • 田植機の株間とは・・・ 田植機で株間を設定するということは、1坪に植える株数のことを指します。 つまり、田植機を60株に設定するということは、1坪に60株を植えるということになります。 田植機の1条毎の間隔は通常30cmと決まっているので、株数を変えると株間が...

  • 石数(石) リットル(ℓ) 生籾重量(kg) 袋数(袋) 面積換算(反) 60 10800 6000 200 7.5 50 9000 50...

  • トラクターにおける3点リンクとは、トラクターの後ろに装着された三つのリンクで、それぞれ左右のトラクターのリアタイヤの下部とトラクターの中央部分に設置されます。この3点リンクを使用することで、作業機をトラクターに取り付けることができます。 3点リンクには標準3点リンク(標...

  • 横送り回数とは・・・ 田植機に載せた苗を横にスライドさせて、何回で掻きとるかを表しています。 どの回数に合わせればいいのか?? 植える苗の種類によって、使用する回数は異なります。 30回(28回) 密苗移植時、乳苗 26回(24回) 稚苗(慣行苗) 20回 中苗 18回 ポ...

  • PTOジョイントシャフトとは トラクタ側PTOシャフトと作業機側のPIC軸(入力軸)を接続するシャフトのことです。 エンジンからの回転を作業機側へ動力伝達するのに用いられます。 PTOシャフトには主な形状として2種類有ります。 PTOシャフトの種類 普通ジョイント シャフト...

  • ロータリー耕耘の永遠の課題。田んぼの畦際の処理。 ロータリー作業、特に田んぼの中でどうしても耕せないのが畦際です。 ロータリーのチェーンケースが張り出しているため、あぜの際の部分までロータリーの爪を寄せきれません。特にコンクリート畦畔ではロータリーの破損、コンクリートを壊し...

  • 1枚の慣行の苗(稚苗)を作るのに必要な倍土の量 床土・・・2.5kg 覆土・・・1kg 2.5kg+1kg=3.5kgが必要となる。 おおよそ 4kg で計算しておくとよい。 市販の培土は20kgで売られているものが多いので、培土一袋から5枚の苗が作れるということになる。 ※床土...

  • 水田・畑を耕耘するのに使われるロータリーは、爪軸の駆動方式によって2分類にされます。爪軸を片側のチェーンケースで動かかすロータリーをサイドドライブロータリー、ロータリー中央に駆動チェーンケースを持つものをセンタードライブロータリー、このように分類されます。 以下では、...

  • 収穫したお米を乾燥機に入れて乾燥させている理由は貯蔵です。 籾が高水分の状態のままであると、籾が腐り、食用としては用いることができなくなります。(参考記事: 生籾(乾燥前)の貯蔵可能時間について ) 現代農業では、収穫した籾を穀物用の乾燥機で乾燥させることにより、品質を保...

  • ふつうトラクターのロータリー耕は爪軸がトラクターの進行方向に回転する「正転」にて作業します。しかし、たいていのトラクタのPTOレバーには「逆転」というものが装備されています。 このPTOの「逆転」というのは 土寄せ作業 を行う際に用いられます。 ロータリー作業を行うと、ロ...

QooQ