ロール式とインペラ式 籾すり機の脱ぷ方式による特徴を解説

2020年6月28日日曜日

農業機械

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コンバインで収穫された籾は、乾燥機によって乾燥され籾から籾殻を取り除き玄米になることで出荷することができます。この籾殻を取り除くことを脱ぷ(だっぷ)と言います。脱ぷさせる機械を籾すり機と言いますが、籾すり機は玄米と籾がらの選別の仕方、脱ぷさせる方式によって、種類があります。今回は脱ぷ方式の違いによる籾すり機の種類を解説していきます。




ロール方式(摩擦式)

ロール方式は、回転数に差があるロールの隙間に籾を落とすことで、ロールの圧力と回転差から生じる摩擦によって、脱ぷさせる方式です。

一般的な脱ぷ方式がこのロール方式です。ロールの隙間を適正に調整する必要がありますが、隙間の自動調整機能付きのものがあり、またロールが摩耗して交換時期になった時も目で確認ができ交換作業も簡単にできるので、メンテナンス性も非常に優れています。

インペラ方式(衝突式)

インペラ方式は、籾を回転するファンの遠心力で壁面に衝突させて脱ぷする方式です。

ファンケースの内側はゴム製のライニングと呼ばれる摩擦版が巻かれており、籾を砕くことなく脱ぷさせる方式です。
このインペラ式の一番の特徴は優れた静音性です。ロール式籾すり機は、籾がロールで擦れている時のゴリゴリ音が非常に大きく、作業者や作業場の近所に騒音のクレームになることがありますが、インペラ方式は非常に擦れている音が静かなのが特徴です。
また、ライニングとファン先端のゴムベラは消耗部品になりますが、ロールに比べて耐摩耗性に優れいてると言われています。





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