農業機械に使われるベルトの種類とサイズについて

2022年3月13日日曜日

農業機械

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 農業機械において、動力伝達の方法の一つとして、コストが安い・比較的構造が簡単なことから、Vベルトが用いられる。

標準的なVベルトの寸法



ベルトに記載してある規格、A58,B37などのアルフェベットの後ろの数字はベルトの有効周数をインチで表したもの。
A58ならAベルトで有効周数1473.2mm(58×25.4mm)、B37ならBベルトで有効周数939.8mm(37×25.4mm)ということになる。

薄型のVベルト

農業機械には標準よりも薄型のベルトを使うことが多い。
ベルトにはSA〇〇、LB○○などベルトサイズの前にSやLのアルファベットが記載されている。そのアルファベットはメーカーを表しており、Sならバンドー製、Lなら三ツ星製である。
薄型であるため、bの幅は狭くなるが、耐熱・耐屈性に優れ、背面でテンションを張れるため、農業機械ではよく使われる。

耐久性のあるVベルト

W-800、AG-X

耐久性のあるVベルトで、バンドー製はW800、三ツ星製はAG-Xという表記が記載されているものがある。通常のものより耐熱・耐屈・耐亀裂製に優れており、高負荷のかかる場所、例えばコンバインの走行ベルトや脱穀部の入力ベルトに採用されている。
通常よりも高負荷に耐えられるため値段は高額である。

コグベルト















耐久性・耐摩耗性に優れたベルトがコグベルトである。ベルト内側が段付きになっており、プーリ径の小さい個所に適している。高額ではあるが耐久性・耐摩耗性に非常に優れているので、大型コンバインの走行ベルト、排出駆動入力ベルトととして使われることがある。

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