畑作か稲作か 就農をイメージしてみよう

2013年4月30日火曜日

就農をイメージしてみよう

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農家になろうと決心し、農業研修の受け入れ先も決まったとしましょう。
次に考えなければならないことは、どんな作物をつくるかということです。
これは研修先でも必ず聞かれますし、ゆくゆく新規就農者となるのに必要な
営農計画書にも明記しなければならないことです。
栽培する作物をはじめに決めるというのはとても難しいことなので、
まずは田んぼで米をつくる稲作か畑で野菜を育てる畑作にするのかといった
ように大まかに決めてみましょう。

稲作

確率された稲作技術

稲作は縄文時代、弥生時代あたりから日本で続いてきた伝統があるので、
米の栽培技術というのはかなり確立されています。
農業を覚えるのに基本はコメという農家さんもいますが、この言葉は日本が培った
歴史に裏打ちされていると思います。
地方には農業普及員という農業指導を行う機関がありますが、追肥の時期がわからない
、使う農薬がわからないなど困った時には情報がもらえます。

収入のメドがたちやすい

近年はパンなどの洋風の食べ物に需要を奪われておりコメ価格も低下していますが、
それでもJA出荷に代表されるように需要は安定しています。
農家さんも新規の人にはコメを勧めますが、出荷先が必ずあるので売り先に困らないという
理由からだと思います。
ただ、基本的にはコメの収穫が年に一回しかないので収入が入ってくるのが年に一回という
ことになります。

機械をそろえるのに莫大な資金が必要

栽培技術を身に着けやすく出荷先も安定しているという魅力はありますが、
コメを育てるのに必要な機械をそろえるのには相当なお金がかかります。
稲を植えるだけでも、田植え機、トラクター、トラクターにつけるロータリー、
代掻き機(ハロー)、これだけでも500万ぐらいは超えます。
それに、収穫用のコンバイン、肥料の散布機などを含めると何千万円の話になります。

畑作

とにかくいろいろな作物がある

畑で育てる野菜というのは種類が豊富です。
キャベツやレタスのような葉物野菜から大根などの根菜類、それに苗を育てて実を
採るトマトなど栽培方法が多様です。
一本の苗を大事に育てる農業や種をたくさん蒔いて大量に収穫するような農業など
個人のスタイルにあった農業が可能です。

作物によっては機械などの設備投資を抑えられる

コメをやるには大量の農機が必要になりますが、野菜は作物によっては
大型の機械がなくてもある程度栽培できるものもあります。

収入が収穫期ごとにある

コメの場合は秋に稲刈りをしたときにしか収入がありませんが、野菜は年に複数回
収穫できるものが多いので収入が収穫するごとにあります。
定期的に収益が発生するのは経済的に楽だと思います。

価格の変動が激しい

コメもその年の収穫高によっては価格が上下しますが、野菜は時期によって信じられない
ぐらい高くなったり安くなったりします。スーパーの値段だけみていると実感がわかりませんが、
農業市況などを見ていると毎日変化しています。
米と比べると収入が読みづらいこともあります





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